一升もちで1歳のお祝い
2014年07月01日
初誕生日について
昔、日本では新年と共に年を重ねるとされていて、誕生日をお祝いする習慣がありませんでした。しかし、1歳の初誕生日だけは特別で親戚や近所の人を招いて盛大にお祝いをしていたそうです。というのは、当時赤ちゃんの死亡率が高く、1年間無事に育つことが貴重だったからです。この1年に感謝をし、これからの成長を願うお祝いだったとされています。
一升もちについて
一升分のお米を使って作られた一升もちは、赤ちゃんにとって重いでしょう。1歳の誕生日お祝いには、この一升もちを用意し、一生健やかでいられるように、一生食べ物に困らないようにと願いを込めてお祝いします。
中には、赤ちゃんに一升もちを背負わせたり、踏ませる地域もあります。このもちを背負って歩くと丈夫に育つという話や、背負って歩かせないようにするとめでたいなどといった話があるそうです。1歳の赤ちゃんがもちを一生懸命背負おうとしている姿はかわいらしいものです。初誕生日に取り入れてはいかがでしょう。
慶弔に欠かせないもち
日本では、お米の農耕が根付いています。その為、お米は人々の力の源であり、特別な力が宿っていると信じられてきました。とくにもちはお米が凝縮しているとされ、神聖なものとして扱われてきました。特別なものだからこそ、慶弔など特別な時に欠かせないものであり、食されてきたのです。