季節のご挨拶|6月

涼を呼ぶ夏菓子と、地元への思い

夏を間近に控えた6月。
この時期からは、涼やかな「水まんじゅう」や「小倉わらび」が店頭に並びます。
かつて和菓子屋にとって夏は閑散期でしたが、私が店に戻ってから「夏でも喜ばれるお菓子を」と試行錯誤して作り始めたのがこれらの夏商材です。

また、7月の七夕に向けた「笹もち」も始まります。
三角形に折った笹の中にこしあん入りの餅を閉じ込めた、目にも涼しい一品です。

最近では食の多様化が進んでいますが、実は和菓子の多くはグルテンフリーです。
小麦粉を使う「麩まんじゅう」を除けば、お米を主原料とする日本人に合った健康的な食べ物といえます。
私はここで生まれ育ち、63年この地で商いをさせていただいていますが、地元の素晴らしさは意外と地元の方こそ気づかないものです。

SNSを見て遠方から足を運んでくださる方も増えましたが、やはり地域の方々にこそ、私たちが守り続けている「変わらぬ伝統の味」を誇りに思っていただけるよう、これからも誠実に菓子作りに励んでまいります。

ご紹介した和菓子